矢嶋 恵
遊学館の卒業生 社会福祉士 矢嶋恵さんの紹介です。
遊学館の卒業生 社会福祉士 矢嶋恵さんの紹介です。
矢嶋恵は現在、社会福祉士として障害者の介護支援に奮闘している。平成8年、彼女が高校入試をむかえたとき、金城高校は遊学館高等学校へと校名を変え、男女共学校として新しいスタートを切っていた。 当時保育士を目指していた彼女は、その新しい環境に夢ふくらませ第2期生として遊学館高等学校に入学した。
「とにかく挨拶がすごい学校だなと感じました。先輩方も明るいし、先生も元気。生徒のいろんなことをみつけてくれたりして」
2年生になり「福祉コース」を選択、幼児教育から高齢者福祉まで基本的な知識と技術を学んだ。遊学講座では、「点字」と「手話」を受講、いまの仕事にもつながっている。土曜日の登校も楽しくてたまらなかった。
「高校に通っているうちに保育士っていうだけじゃなく、福祉についてもっと知りたいと思うようになりました。3年生になったとき金城大学が出来るって聞いて、新しいところで学びたいというので決めました」
勉強のかたわら福祉ボランティアにも進んで参加した。そしていまの障害者福祉の道を歩んでいる。社会福祉士となったのは、彼女が中学生のときに介護の仕事を始めた母親の影響も大きい。大変だがそれを苦にせず人のためにつくす母の後ろ姿が頼もしく見えていた。いまでは良き先輩であり良き相談相手だ。
金城大学のとき、恵は教育実習を遊学館高等学校で2週間おこなった。目立つ方ではなかった彼女だが、教師の誰もが恵のことを覚えていてくれた。介護とは心と心の繋がりである。遊学館での経験は彼女にとって大きな糧となっている。
「自分一人ではなく、大勢の人の協力があって成り立っているんだなとすごく感じるし、これからも福祉を通していろんな事を学んでいきたいなと思っています」
新しい環境での勉強を追い求めてきた恵。福祉の未来へ、これからも恵の挑戦はつづく。
<2007年8月>